さくらんぼ(紅秀峰)をいただきました☆

山形で「さくらんぼ」といえば「買って食べるもの」ではなく「貰って食べるもの」と相場が決まっています。買うとしても「贈答用」であり、このあたりは種無しぶどうの「シャインマスカット」と大きく異なるところです。「シャインマスカット」 は「贈答用」と「家庭用」が区別して売られるので、「贈答用」にも「家庭用」にもならないものを貰ってたべることが難しいのでした。

実が赤く、果肉がぷりっとしていて糖度が高く、美味しいですね。今年は佐藤錦の出来がいまひとつだったので、「今年は紅秀峰の方が出来が良くていいね」と言うと「いやいや、やっぱり食べるなら佐藤錦」という紋切り型というかバカの一つ覚えのことしか言わない実家の母親に辟易しています。贈答用として同じ生産者がつくる「佐藤錦」「紅秀峰」をバラ/1kgづつ贈りましたが、「紅秀峰の方が甘かった」という感想をいただきました。今年は「紅秀峰」の方が「佐藤錦」よりもバラ/1kgで500円ほど高かったのは、そういう事情もあったのでしょう。

出来の良い佐藤錦ならともかく、出来の悪いものを「ブランド」だけで強引に売るのは感心しません。悪い印象というのは一度植え付けられてしまうと、なかなか挽回するのは難しく、消費者というものは正直ですからね。生産者には生産者なりの思い入れがあるのでしょうが、それはそれとして良いものをお客様に提供するという商売の基本を忘れてはなりません。