企業は「人手不足だ」と言うけれども...

アイキャッチ画像は、会社の近くにある病院の古い病棟の取り壊しがほぼ終わった様子です。近隣道路の拡幅工事に伴うものですが、人口が減っていくというのに、いまさら道路だけが拡がってもどうするんでしょう。20年、30年前に描いた青写真が今頃になって実現するというのは、あまりにもタイムラグが大きすぎます。

さて、企業は「人手不足だ」と言うけれども、その原因は極めて単純明快なんですよねぇ。

企業が提示する労働条件で働きたいと思う人が居ないだけ。

企業は安月給で働いてくれる人を募集するも応募が無い。労働者は出来るだけ高い給料を貰って働きたいが対象となる企業(の募集)が無い。供給と供給のアンマッチマッチ。人を集めたければ給与などの条件を他所の企業よりも高くすれば良いのですが、それをやらずして「人が集まらない」とはコレ如何に?

  1. 賃金は現状維持で人を集めたい→人が集まらない→終了
  2. 賃金を高くして人を集めたい→人が集まった→賃金を高くした分経営を圧迫→終了

うまくハンドリング出来なければ、どのみち終了なことに代わりないので、経営者の手腕が問われるわけですな。

企業も時代が要求するものに合わせて適切に変わっていかなければ生き残りは難しい時代になりましたが、未だに変わろうとはしない企業は多いです(経営者が高齢者の企業ほど顕著です)。自分の信念と共に心中する気概があるならそれも致し方ないですが。クーデターを起こした某自動車メーカーNの経営者の顔を見ても、そんな気概は微塵も感じられませんけどねぇ。このまま行けばまた経営が傾くんじゃないですかね。