ADONN V600DSPを使用してみた

せっかく買ったものを眠らせておくのももったいないので、BEWITH PLUG&PLAY 640を取り外し、ADONN V600DSPを取り付けました。ピンアサインは一緒なので、ハーネスはそのままポン付けできます。BEWITH、ADONNともにルノー専用のハーネスは出ていないので、PUZUから出ているルノー専用ハーネスがそのまま使えるという話です。エントリーモデルこそ、簡単に取り付けが出来るように専用ハーネスを出して欲しいと思うのですが、ビジネスの世界では売れるかどうかわからないものは用意できないんですよね。

Bluetoothで接続してスマホアプリで設定しようとしたのですが、接続できても直ぐに切断されてしまいました。チャネルは2つあって、「DSP HDx BLE」と「DSP HDx」です。前者がアプリ制御用で後者がオーディオ用だと思います(なぜか取扱説明書に書いてないのです)。アプリ制御用の方がアプリが勝手に接続しにいこうとするので、Bluetooth経由で音楽再生したい場合は後者のチャネルに接続できるようにしておく必要があります。一度接続してしまえば次回からは勝手に接続される...はず。

ノートPCによる有線USB接続で設定することにしました。こちらはUSBケーブルを繋いで専用アプリを起動するだけで即認識します。情報量が多いので、細かい設定(31チャンネルあるEQとか)はこちらの方が効率が良いです。

気になっていた「空間パノラマ」という機能を有効にしてみましたが、いかにも「作られた音」という感じがして個人的にはちょっと合わないなーと思いました。「ダイナミックラウドネス」だけ有効にして、他は初期値のままとしました。EQを調整するなら、先にRoom EQ Wizardなどの音響測定アプリで現状を把握してからでしょうね。

メインソースを純正オーディオ(ハイインプット)で鳴らした感じは、あまりパワーが無いなという印象。ボリュームが画像の通り27という割と高めの設定にも関わらず、です。メインソースをBluetoothに切り替えたら、さすがに鈍い自分でも違いがわかるくらい、音の分離というか解像度が良くなりました。そりゃあアナログなハイインプットよりデジタルなBluetoothの方が音質劣化(ロス)は少ないよね。同軸デジタルに変えればもっと良くなる可能性があるけど、対応する機器は持っていない。

BEWITH PLUG&PLAY 640のように簡単に熱暴走はしませんが、密閉空間ではそれなりに温度が上がるようで50度オーバーに。あまりに高い熱を持つと寿命が縮むと聞くので、なんらかの熱対策は必要だと思った方がよさそうです。3年のメーカー保証はあるけど、だいたいこういうのって、保証が切れてから壊れるのよね。