選べるなら、やっぱり「MT車」がいい!
…とタイトルに書いたのが、Facebookで見つけた記事衰退のきっかけは“AT限定免許”!本格的に復活の兆しが見えてきた「MT車」を読んでの感想です。自分の周りを見渡しても「MT車」に乗っている人は極少数派となりました。「ニッチ」「マニアック」「変態」などと色々言われたりしますけれども、運転していて楽しいと感じるのは「AT車」よりも「MT車」だと思います。
「MT車」は左脚を痛めていたり、渋滞にハマったりすると辛いと感じるのは事実であり、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)機構のAT車に至っては変速速度が人間よりも高速(まさに電光石火)で、AT限定免許でも乗れるMT車のレスポンスを持った車(所謂良い所どり)は、ルノーにおいても最近の主流になりつつあります。
最近はニュースで見かけることが多くなって驚くことも少なくなった「アクセルとブレーキの踏み間違いによる建物への飛び込み事故」も、原因はAT車の普及にあると思っています。自分達が免許をとった頃(平成3年、西暦1991年)は未だオートマ限定はありませんでした。それでも「もう何十年もMT車を運転したことが無い」という人が大多数となり、(安全に)MT車を運転できる自信があるという人は少数派です。市場を走っている大半の車がAT車という安楽な方に流れていった結果、人間が退化してしまったとしか思えません。MT車でスムーズに発進するためには、エンジンストールしないようなクラッチワークとアクセルワーク、坂道に至ってはそれプラス、サイドブレーキのコントロールが入るという複数の同時操作が必要な高度なものです。運転免許を取得してから25年くらいになりますが、未だに坂道発進は緊張します。逆を言えばAT車での坂道発進は「右足をブレーキペダルからアクセルペダルに踏みかえるだけ」というイージーなものであり、そこにはMT車を運転するときにある緊張の「き」の字もなく、人間が退化するのもわかるってもんです。