映画『HOME 愛しの座敷わらし』
喘息持ちの長男、友達関係に悩む長女、仕事の失敗で責任を取らされ左遷された父親、専業主婦で家事に掛かりっきりの母親、いい加減歳なんだから兄貴に面倒見て貰いなさいと実の娘に厄介払いされた祖母。
どこにでもいそうな5人家族の家庭、そして日本社会の病んだ部分がそこにある気がしました。
水谷演じる父親の不器用だけど一生懸命、ひたむきな姿に感情移入して観ていました。
家族皆好き勝手なことを言うから父親も大変です(笑)
会社も左遷しておきながら、本社に戻って製品開発を続けろ、だなんて勝手過ぎます。
それでも会社の命令には従わなくてはならないのがサラリーマンの辛いところ。
会社の命令に反するなら会社を辞める覚悟を持たなければいけません。
心がバラバラだった家族が、あることをキッカケに一つになっていくのですが、それは座敷わらしの存在。
最初は得たいの知れない何かが居るということで家族全員気味悪がっていたのですが、座敷わらしの存在を知り、それを受け入れることで事態が好転しはじめ....。
感動のラストシーンは心がほっこりします。