【TEST DRIVE】 Renault MEGANE 4 GT

年末の挨拶も兼ねてディーラーに行ってRenault MEGANE 4 GTを試乗してきました。生憎の雨模様で慣れないクルマで走るには最悪のコンディションではありましたが...。

まずドアを開けて運転席に乗り込むと、思っていた以上に着座位置が低いように感じます。これはセンターコンソールの位置が高くなっていることもあるとは思いますが、試乗車はシートリフターの位置が低めなんだと思います(自分の愛車はシートリフターを上げて乗っているため。どこまで上げられるかはチェックしませんでした)。フロントシートのサイドサポートはしっかりしていて、レカロ製ではありませんでしたが、ホールド感は十分でした。

エンジンを掛けようとスタート/ストップボタンを探しますと、ハンドルの左手側奥のハンドルが死角になって見えにくい場所にありました。メガーヌ3の右ハンドルでは左ハンドルと変わらない場所にスタート/ストップボタンがあって、少々遠い感じがしたのですが、メガーヌ4では右ハンドルに最適化されているようです。ブレーキのマスターシリンダーも右側についていているとのことで、ルノーの本気さが伺えます。

トランスミッションは7速EDCで、変速ショックは少なく加速していきます。コーナーでのギクシャク感もなく、トルコン式オートマのようなスムーズさです。ルノーの中ではCセグメントの高級車という位置付けになりますから、この辺りは気を遣ったポイントでしょうか。パドルシフトは一切使いませんでした(使う必要性を感じる場面がありませんでした)。

肝心の4CONTROL(所謂4輪操舵/4WS)について。本来は中高速コーナーで威力を発揮するものであると思いますが、試乗コースには中高速コーナーがなく、低速での作動を体感するに留まりました。予想はしていましたが、やはり自分の頭で想定しているラインよりも若干内側を旋回していくイメージです。これは慣れるまで違和感を感じて戸惑うと思います。今の愛車のメガーヌ3RSもDASSの効果でFFとは思えないくらいノーズの入りが良いのですが、それを上回る感じにビックリしました。

Renault Multi-Senseのモード切替は一切試さず、ノーマルの状態で走りましたが、良く出来ているなぁ...と。同時に電子制御へ過度に依存しないクラシカルなメガーヌ3RSに乗る身からすると、少々寂しさというか、これも時代の流れなのかと残念な思いも交錯して複雑な心境です。