働き方改革と関係性改革
日本経済新聞の「鮨勘」のウエノHD、介護参入 すし店員の離職防止の記事を見て、ちょっとだけ驚きました。驚いた理由というのが
家族の介護などですし店の従業員が離職するのを防ぐのが目的
という、介護を理由に社員から辞められたくないからという点に尽きます。今は介護離職という言葉もあるようですね。自分も年老いた両親が居ますから、決して他人事ではありません。
この記事を読んで、働き方改革 < 関係性改革 | 大石蔵人之助の「雲をつかむような話」が頭に思い浮かびました。あぁ、たしかに一部の企業では社員と会社の関係性が変わってきているんだなぁ...と。ちょっと前までは
社員が離職しても求人を出して補充すればいい
という考え方が当たり前だったのです。最近は求人を出してもなかなか応募する人は居ませんし、人口減少局面に入っていけば、その傾向はより顕著になるでしょう。
顧客満足度よりも先に社員満足度を向上すべく、取り組んでいる企業もあると聞きます。社員が働きやすい環境を構築することは、社員満足度を向上させることです。満足度が向上した社員が、顧客の満足度を向上させるというプラスのスパイラルを構築するのです。もし、貴方がクルマを買うと仮定して
- 笑顔が素敵で接客が気持ち良いと感じる誠実なセールス氏
- いつも不機嫌で嫌々接客をしていると感じる不誠実なセールス氏
どちらのセールス氏から買いたいと思いますか?私だったら、いくら値引きが高くても不誠実な人ではなく、値引きが低くても「この人から買いたい!」と思うような誠実な人を選びます。
で、今在籍している会社を振り返って見てみると、残念ながら会社の辞書に「社員満足度」という文字はないようです。
頑張れば報われる社会を!
というスローガンらしきものはありますが、悲しいけど頑張っても結果を出せなければ報われないのよね。そんな会社の先に待っているものは...。