クルマの選択基準は燃費だけなのか?

三菱自動車の燃費不正問題が世間を騒がせていますが、個人的にはまったく興味がありません。
そもそも、日本車のカタログ燃費なんて「どうやって走ったらそんな数値が出るんだ?」なんてものばかりで、まったくと言っていいほど参考にならないからです。実燃費は乗り方次第で変わるのは事実ですが、だいたいカタログ燃費の6割くらいが相場でしょう。
軽自動車の燃費競争も日増しに激化してきており、「燃費が良いクルマこそが素晴らしいクルマ」という評価基準はそろそろ止めてほしい。

年3000km走る燃費10km/Lのクルマ → 300L/年の燃料が必要
年20000km走る燃費40km/Lのクルマ → 500L/年の燃料が必要

燃費が悪いクルマは悪として、13年を経過したら割増の自動車税を課せられるわけですが、環境に対する負荷というものは、上記のようにクルマの燃費性能と年間走行距離で算出すべきであって、クルマ単体の燃費性能だけで測るべきものではないでしょう。

一番環境に優しいのはクルマを使わないことなんだよ。
「田舎はクルマがないと生活できない」と言われるくらい不便なのだから、もっと公共交通インフラを整備すべきなのに、それをやらないのは政府と自動車メーカーの欺瞞です。