映画『ツレがうつになりまして。』
『ツレがうつになりまして。』は2011年10月にロードショーされた観たかった映画の一つです。
気がついたらロードショーが終わっていて、観そこねてしまったと思っていたのですが、年末に上映中の映画を調べていたら、フォーラム東根で上映されていることを知り、新春映画始めとなりました。
観たかった理由は私がうつ病の経験者だからです。
私の場合、うつ病といっても症状の軽い「軽うつ」でした。
劇中では「うつ病とは誰しもが罹る心の風邪」と表現されています。
確かに罹りやすさという点においては風邪と言えるのかもしれません。
しかし、風邪のように簡単には治りません。
私の「軽うつ」でも治療が一段落するまで、1年半もの時間が掛かりました。
うつは再発しやすいので完治はないと思っています。
劇中での患者(ツレ)の気持ちは良くわかりました。
布団に包まって亀のようになったり、風呂場の浴槽にうずくまって泣いたり・・・。
傍から見たら滑稽な姿に映ったかもしれませんが、当の本人は笑いを取るつもりなどサラサラなく。。。
患者に向かって感情的になって怒鳴ったり、叱ったり、責めたりしては駄目です。
半端無く落ち込みますので・・・劇中では自殺しようとするシーンがありましたね。
まだまだ社会や企業のうつ病への理解は足らず、偏見は無くなりません。
患者を守るべき身内の人間でさえも「病気に逃げている」と責める人もいます(私も経験しました)。
映画や書籍をキッカケにうつ病への理解が深まり、偏見が無くなることを願っています。