役に立つもの、役に立たないもの

被災してみて初めてライフラインの有難味を実感します。
これは今まで当たり前だったことが、当たり前で無くなった時でないとわからないことでしょう。
また被災した人が欲しいと思っているものと、実際に提供されるものが大きく乖離していることに気が付きます。

TVの報道は役に立たない
TVでは被災地の情報、福島原発の情報を繰り返し放送していますが、これは被災地のローカル局も同じ。
被災者が知りたいのはそんな惨事のことではなく、電気・水道・ガスなどのライフラインがいつ頃復旧するのか?とか、生存者の氏名と居場所といった情報だと思う。
ローカル局くらい外向きの情報ではなく、内向きの情報を流すべき。
ラジオが神に思える
TVとは対称的に役に立つと思ったのがラジオでした。
FM山形の「どこどこの地域が停電から復旧した」というリスナーから投稿された情報をパーソナリティが読み上げてくれるのは希望が持てて有難かったです。
携帯のラジオ機能は普段使わないけど、いざという時に使えるものだと実感。
JRはつかえない
JRは震災から4日目に入っても終日運転見合わせです。
しかも非常に困ったことに運転再開の見通しが立っていません。
もう線路の点検は終わっているはずですし、線路に致命的な損傷があるとは考えにくいです。
ディーゼル列車である左沢線は動力として電気は使っていませんので、電力不足で列車の運行が出来ないということはありません。
いつ頃運転が再開できるのか?見通しくらいアナウンスすべきです。
バスが使えて助かった
JRが使えないので、ヤマコーバスを使って会社に通勤しています。
自宅から会社まで片道1,000円掛かるのが難点ですが。
というのも会社に請求して支払われるのか心配だから。
まぁ、無理して会社に行く必要性も感じないので休みたいのが本音です。
ヤマコーバスが運休したら無条件で休むことを宣言してきました。
ガソリンが不足しています
山形県に限らず車社会である田舎ではクルマが無いと何処にも行けません。
そのため燃料であるガソリンの確保に躍起にやってる人が大勢います。
今朝は6:30頃からGSの前に行列が出来ていました。
行列に並んでも給油制限があるため15リットル給油できれば良い方でしょう。
既に在庫が尽き、休業となっているGSが増えてきました。
県内のGSは今週一杯持たずにガソリンが枯渇するものとみています。
本当の正念場はこれからかもしれません。