母親の乗る車のスタッドレスタイヤが予想を超える酷さだった話
母親の車を借りて、祖父の墓参りに行った帰り、ハンドルを切るとやけに重たく、スムーズに曲がっていかないので、降りてタイヤを見ると明らかな空気圧不足であることがわかりました。
タイヤサイズは155/65R13、空気圧の規定値は2.2kgf/cm2ですが、4輪ともに1.4kgf/cm2くらいしか入っていません。それよりも重大な問題を見つけました。スタッドレスタイヤがひび割れていたのです。そしてタイヤの溝もプラットホームまで残り2mmくらいになっていました。もう完全に寿命を超えています。タイヤやホイールが劣化して空気が漏れている可能性もあります。見ての通りホイールも至るところに錆が見受けられます。タイヤのビードとホイールの接触面が腐食している可能性も...。
母親に「前回スタッドレスタイヤを新調したのはいつ?」と聞いたら「前の車から持ち越したので7年くらい?」との回答。車は東日本大震災(2011年)があった年に買い替えていますので、少なくとも8年は経っているようです。「危ないので来シーズンまで待たず、すぐに買い替えるように」とお願いしました。タイヤ交換作業は父親がやったとのことですが、何もチェックしていないようで呆れる次第です。もう完全な思考停止です。事故が起きてからでは遅いのに。セルフでタイヤ交換するのも善し悪しだと思います。ディーラーなりGSなりにこのタイヤを持ち込んだなら、間違いなく交換を勧められるでしょうから。
こんな感じで何も考えずに老朽化したスタッドレスタイヤを履いて、凍結路面に出てきて、止まらずに事故を起こす老人が運転する車両は今後増える可能性があります。危険なのは車を運転する老人だけではなく、メンテナンスが不十分な車両側もです。正直、酷い世の中になりつつあると感じるのは自分だけでしょうか?