映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』

ランチの後は映画というのは最近の定番コース。
観たかったのは『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』です。
ソラリスではシアター6に追いやられていましたので、まもなく放映終了でしょうか。
観たいと思っている方はお早めに。

この映画は阿部寛演じる加賀恭一郎ワールドが思いっきり炸裂しています。
複雑な人間ドラマがあり、じわじわと真相・真犯人に迫っていく。
私には犯人の予想がつきませんでした。

映画では不条理な部分も描かれていて、複雑な思いでした。
進む企業のリストラ、企業倒産、派遣切り、労災隠し、企業から派遣先への圧力、就職活動をしても職が決まらない人、家賃を払えず滞納、その日を生きていくだけでも精一杯な人が居る。そして生きるために犯罪に手を染めてしまう。
これからの未来予想図を見ているようでした。

グローバル化が進み、給料の高い日本人をリストラし、給料が安くて優秀な外国人を採用する、または採用しようとしている企業が増えています。
それは国際競争の中で企業が勝ち残っていくために必要なことかもしれませんが、それが日本企業として本来果たすべき役割を全うし、日本に貢献していることになるのだろうか?
経営陣がすべて外国人に取って代わり、日本人が締め出され、日本企業ではなく多国籍企業となっても、それは本望なのだろうか?
社会への警鐘なのかな?とちょっと考えてしまいました。