いま、燃費を考える

クルマでいこう!#436は自動車の燃費がテーマでした。過去に燃費についてクルマの選択基準は燃費だけなのか?を書いたことがあります。今も「燃費至上主義」ともいうべきものについて、異議を唱える気持ちに変わりはありません。

岡崎五朗さんの提言はもっともな話で、長く付き合うことを考えれば、自分が好きなクルマや乗りたいクルマを選ぶことが大事だと思っています。もちろん環境のことを鑑みれば燃費は良いに越したことはありません。ただ、原発で言うところの「原子炉建設から廃炉まで含めたコスト」を考慮せずに「原発は安全でクリーン、しかも安い」と謳っているように、「自動車の製造から廃棄までを含めた環境負荷やコスト」を考慮せずに「新しいクルマは燃費が良くて環境に優しい」と謳っているのが、ご都合主義にしか見えないのです。ガソリン(原油)以外の鋼鉄(レアメタル含む)などの資源だって有限(再生可能なのかはともかく)なのですから。既に大量消費社会には終わり(綻び)が見えています。

個人的にクルマは1リッターあたり10〜12km走れば御の字だと思っていますが、世間一般(リッター20〜30kmが当たり前という風潮)から見たら「燃費悪っ」って言われるのでしょうね。